「DROC」分析ってどんなものですか?
DROC分析は、これから市場を創造しようという段階のスタートアップ企業や新規プロジェクトに向いています。分析対象の製品やサービスがどのような推進要因 (Driver) に裏付けられるか、そのときの制約的条件 (Restraints) になるものが何か、成長する機会 (Opportunities) は多いか、課題・挑戦 (Challenge) すべき内容が多いかという4つの視点を分析します。
推進要因
自分のビジネスを後押しする要因が何かあるか?ということを考えて記入します。
DROC分析はまだ市場が出来上がっていないスタートアップ段階から使える分析です。推進要因を考える前にまず「PEST分析」を行っておくと視点が見つかり易くなります。
制約条件
前の項目と対になりますが、自分のビジネスにブレーキを掛けるような条件がないか検討する項目です。
例えば、エネルギーを多く消費する装置やサービスにとって、エネルギー価格の上昇や、カーボンニュートラルを重視する世の中の傾向は「成長への制限」となりやすいので検討します。
成長機会
世の中の動きの中で、なぜ今考えていることが選ばれ成長するか、その機会があるといえるのかを検討します。
例えば、環境に優しいエネルギーに注目が集まるのは、その裏返しとしての深刻な環境問題があるためですが、自分のビジネスがこのような機会の到来にマッチしたものなのかを考えます。
課題・挑戦
自分が構想している未来の姿に対して、今はまだ解決できていない箇所はあるでしょうか。どのくらい大変な挑戦になるでしょうか。それを検討する項目です。
楽観的になり過ぎず、今、実際にできていることを整理して、そこから目指す姿までのギャップをできるだけ数字か具体的な表現で分析できると、挑戦の程度が見え易くなります。